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食材の効能
饅頭の起源と由来 餃子の話 食材の切り方 薬膳の話 日本で最初にラーメンを食べたのは




■中華料理と中国料理の違い
 日本では、同じ中国の料理を提供している店でも「中国料理」と「中華料理」の2種類の名称があります。
 お店によって、厳密な区別をしているとは限らないので、言い切るのは無理がありますが、何が違うのかというと、「中国料理」は、原則的に中国の料理をそのまま、または、アレンジして提供しているお店で、「中華料理」は、中国伝来の料理を日本人向けにアレンジしたり、発想だけをベースにして創作された料理を提供するお店という分け方が妥当かも知れません。
 一般には、中国料理店の方が大規模なお店が多く、中国の一流シェフが腕を振るい、フカヒレ料理、北京ダック、小籠包など、比較的高価で、単品料理として確立されたものを提供していることが多く、テーブルも円卓を使用するお店が多いと言えます。
 対して、中華料理店は小規模なお店が多く、店舗の主人が調理を担当しており、炒飯、餃子、ラーメンを中心とした、庶民的で安価な料理を提供している。また、テーブルも四角い4人掛けをベースに、中にはカウンターだけのお店もあります。
 また、別な見方をすると、中国料理で出される料理は、基本的に、どれも単品だけで成り立つものでは無く、数種類の料理(スープ・肉・魚・点心類など)をオーダーして、それぞれの味を楽しみ、食事として成立するもの。円卓で大皿料理として提供され、数人でシェアして食べることが多いのも、特徴と言えます。
 これに対して、中華料理では、餃子、回鍋肉、青椒肉絲、麻婆豆腐などを「御飯のおかずにして食べる」。また、炒飯や天津飯、中華丼、ラーメンなど、単品で一食の食事が成り立つ形で提供されるという分け方も出来るかと思います。
■中華料理ならではの独自性と中国との違い

 独自に発展を続け、庶民の味として定着したものでは、「天津飯」があります。これは中国にはありません。また、炒飯も、本来は昨日の残り物をご飯と共に炒めたものという説が。餃子は中国では水餃子を指し、スープなしが普通で、肉がたっぷり入ったもの。主食の位置づけなので、餃子ライスはあり得ないのです。
 ラーメンは、中国では日本食というイメージ。拉麺は伸ばした麺を指し、日本のラーメンとは全く異なり、湯麺(タンメン)は、中国では「温かい麺料理」を指します。



■中華料理は日本オリジナル

 そうした意味で、中華料理は、味はもちろん、そうした日本人独自の食べ方に合った形に調整し、独自の発達を遂げてきた、一種の日本料理という言い方が出来るかも知れません。
 例えば、同じ呼び方でも一番大きく違う代表が「餃子」です。
 中国では、餃子と言えば水餃子を指し、皮が厚く、スープなしでタレをつけて食べる。中身は肉がたっぷり入っています。位置づけは「主食」。
 これに対して、日本は焼き餃子が定番。皮は薄く、パリパリに焼いて、タレを付けて食べる。中身も野菜が多く入っています。位置づけは「おかず」。
 中国では、焼き餃子は、余った水餃子を翌日に食べるために焼く程度で、これを食べた日本人が美味しいと感じて日本にその製法を伝えたのが始まりだとされています。(詳細は「餃子の話」参照)





 また、日本ではおかずとして大変好まれる「酢豚」(上海方面では糖醋肉-タンツウロウ-、広東方面では古老肉-クーラオロウ-と呼ばれる)も、大きく違います。
 日本の酢豚は、豚肉の他、野菜や果物を入れ、ケチャップを使ってフルーティーに仕上げたり、彩り豊かな料理として提供されていますが、中国の酢豚は、文字通り「酢(甘酢)」をかけた「豚肉」のこと。下味をつけた角切りの豚肉を用い、衣をつけて油で揚げ、甘酢あんをからませたものを言います。このように、料理や食べ方にも随所に違いが見られます。

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