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■中国の餃子は「水餃子」 日本で餃子といえば焼き餃子が一般的。一方で中国では焼き餃子ではなくて水餃子か蒸し餃子が主流で、そもそもは貴族の食べ物として認知されていた。 日本流の焼き餃子は、中国で言う「煎餃子」で、この餃子は元々貴族が残した水餃子を使用人が焼き直して食べるものだったと言われる。 既に茹でて御膳に出した水餃子を。もう一度茹で直して食べても美味しくないので、「焼いて食べる」という使用人の知恵で工夫して食べられていたのが成り立ちと言われる。 ■餃子は主食。ニンニク入りは日本独自 水餃子は、日本で食べられるものより皮が厚く、モチモチとした食感が特徴で、一度に食べる量も大量です。 日本では、ごはんやラーメンなどの主食のおかずとして食べられますが、中国では、主食として食べられるため違いが生まれたと思われます。 また、中国の餃子にはニンニクは入れず、黒酢につけて食べるのが一般的です。 中国では春節(中国の旧正月)前後の行事や、めでたい席で餃子を食べます。その理由の一つは、餃子の形が清朝まで使われていた貨幣の「馬蹄銀(元宝銭)」に似ていることから、「お金に恵まれるように」という願いがこめられていたからだと言われています。餃子を正月元旦に食べる決まりは明代から始まったともいわれ、餃子の中に物(小銭、銀貨、宝石など)を包み、この餃子に当たった人は、この年の幸多きことが約束されるといった運試しのような遊びもあります。 他に、なつめ、落花生、栗の実、なども餡に入れます。なつめを食べる人は、新年を甘く感じさせ、幸せな日々を送ることができます。落花生を食べる人は健康長寿を象徴するといういみがあるとのこと。また、大晦日の日に家族団らんで餃子を作ることが伝統で、餃子を包む際には、生地を折る回数が多いほど縁起が良いとのこと! ■餃子の読み方 また、餃子の中国語読みは「ジャオズ」ですが、その読みが、「交子(ジャオズ):子が交わる、子を授かるを意味する」という言葉と音が同じことから、「子供に恵まれるように」との願いも込められていると言われています。 このように、餃子は中国ではとてもめでたい食べ物だと考えられています。 |